中国・アジア関連番組 村松ビデオ・ライブラリー目録

(『人文学報』 418号 2009(平成21)年3月 別冊)

木 之 内  誠   
須 々 木 矩久  
川 野   明 正  

 編 


 本目録は、2001年に東京都立大学名誉教授村松一弥先生より本学中文研究室に寄贈された、中国・アジア関連のテレビ番組を録画した映像資料の目録である。
 1980年代はじめから90年代末にかけて、七百本あまりのビデオテープに丹念に録画された中国を主としたアジア関連のテレビ番組の総収録時間は、千三百八十時間におよび、番組数は二千余りに達する。
 これらの番組の著作権は、制作者であるテレビ局などに属しており、その複製と利用には、当然著作権法上の制約があるが、教育機関における教育目的での複製利用については、著作権法第35条が一定の除外規定をさだめている。だが、本研究室においては、これまではその目録が整備されていなかったため、貴重な資料の宝庫が教育目的にも充分に活用されていなかった。
 村松ライブラリーの録画が開始された1980年代はじめは、各種交流協定の締結をへて日中間の交流が急拡大した時期であった。日中間の放送に関する協力協定も1984年に結ばれている。当時のおびただしい数に上る中国取材番組の氾濫からは、様々な中国映像が日本のテレビ視聴者に、新鮮な高いニーズををもって受け入れられたことがうかがわれる。そしてまた、そのステレオ・タイプぶりも同時に指摘されることではある。
 これらの映像のうち、とりわけ初期のものでは、番組を放映したテレビ局にも存在しないものも多く含まれていると想像される。テレビ番組の放送内容は、放送局でもそのすべてが保存されてきたわけではなく、最も整備されたNHKの公開アーカイブスでも、権利処理の複雑さなどから、保存されている番組のごく一部が一般向けの試聴に供されているにすぎない。本ライブラリー映像の歴史的な価値がしだいに増していくことは間違いない。
 ここには、放映時間5分間程度の雑多で断片的なものまで実に丹念に記録されており、村松先生がその作業に継続的に大きな労力を費やされたことが拝察される。また先生は、録画機材についても、高性能の機種を使用して画質の高さの維持に腐心されたことがわかる。そして、これら雑多な番組の内容の細目について、先生は実に詳細なメモを残されている。今回その情報の データベース化を試みたのだが、記された全情報量のごく一部を反映できたに過ぎない。
テレビ番組の性格として、素材自体が非常に雑多な内容をもち、利用の便を考えた目録作りは難航した。内容、地域による分類なども検討したが、有用で厳密な分類はなかなか期しがたいことに思い至り、最終的には、「編集的なコンテンツ」(取材編集番組)と「素材的なコンテンツ」(舞台中継、映画等)に大別し、以下の分類によって提供することとした。

1.取材編集番組 2.ドラマ 3.海外制作番組 4.舞台・コンサート中継 5.映画

目録情報のうち、巻号は村松先生ご自身によって当初付されたものであるが、そのハイフン以下の枝番は今回編者があたえた。→は番組シリーズ前後のつながりを示し、⇒は、同一番組の二か所以上への分散された録画状況のつながりを示し、分散した途中からの映像タイトルは、斜体の文字で示した。
 今回の目録作成に当たって、すべての番組内容を画像で確認したわけではなく、タイトル・内容等のデータ化に関しても、編者の知識の不足から、厳密さを欠き、不正確な点も多々あると思われる。利用者の方々による御指正を願う所以である。
 本目録の作成にあたり、最終段階での入力作業に協力していただいた富岡里江、松原愛、山中友里絵はじめ研究室のスタッフ・学生の皆さんに感謝いたします。


編者識    



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